BLOG ブログ

アトピー・喘息の予防と改善は住まいづくりから~日常でできる対策~
建築コラム
2024/01/12

アトピー・喘息の予防と改善は住まいづくりから~日常でできる対策~

アトピー性皮膚炎や気管支喘息の患者数は増加傾向にあり、子どもだけでなく、大人になってから発症する人も増えているそうです。発症や悪化の原因は様々ですが、生活環境が大きく関わっていると言われています。
そこで、生活の基盤である住まいや日常に潜む原因と、今からできる予防・改善策を紹介します。
 

アトピーや喘息を悪化させるもの

アトピーや喘息を悪化させるもの
アトピー性皮膚炎や気管支喘息の原因物質の中でも、特に生活習慣や住環境に関わるとされる、代表的なものをピックアップしました。

■アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリア機能が低下し、かゆみを伴う湿疹がよくなったり悪くなったりを繰り返す病気のことです。

・ダニ
毎日掃除していても完全に排除することが難しいとされ、高温多湿の日本はダニが繁殖しやすいと言われています。ベッドや枕などの寝具、カーペット、ソファやクッション、床などあらゆる場所に潜んでいます。

・汗
皮膚の保湿のために重要な働きをする汗ですが、アトピー性皮膚炎を悪化させる主要因と言われています。汗をかいた後に、そのまま放置することがもっとも良くないと考えられています。

・直射日光(紫外線)
適度な日光浴は、健康や美容効果があるとされています。しかし、紫外線が皮膚のバリア機能を破壊することで、かゆみが酷くなったり、湿疹症状が悪化したりすることがあります。

・建材の化学物質(ホルムアルデヒドなど)
防腐剤や防虫剤として使用されるホルムアルデヒドやトルエンなどの化学物質も、アトピー性皮膚炎の原因とされています。

■気管支喘息
気管支喘息(喘息)とは、空気の通り道である気管支(気道)が慢性的に炎症を繰り返すことで気管支が狭くなり、呼吸時にヒューヒュー、ゼーゼーといった音が聞こえる(喘鳴)ぜんめいや呼吸困難などの発作が生じる病気です。

・ハウスダスト
目では見えにくい1mm以下のホコリのことで、ダニの死がいやフン、食べ物の残りカス、花粉、タバコの煙、カビや細菌など、様々なものがあります。

・ペット
犬や猫だけでなく、鳥やウサギなどの毛や羽、フケやフンも気管支喘息の原因になると言われています。家で飼っていなくても、服についた毛、空中に漂っている羽などで症状が出たり、悪化したりする場合もあります。

・花粉
春のスギやヒノキ、夏のイネ、秋のブタクサやヨモギなどの花粉は、気管支喘息を悪化させると言われています。花粉症の症状が悪化し、気管支喘息を発症する場合もあるそうです。

・大気汚染
工場や火力発電所、自動車の排気ガスから発生する有害物質により汚染された空気は、気管支喘息を引き起こします。また、PM2.5は粒子が非常に細かいため、呼吸器系の様々な病気のリスクを高めると言われています。

・タバコ
タバコの煙や吐き出される息に含まれる有害物質が原因で、気管支喘息を引き起こすこともあります。また、天井や壁、ソファやクッションに染み付いた物質にも注意が必要です。
 

今からできるアトピー・喘息を改善させる対策

今からできるアトピー・喘息を改善させる対策
アトピー性皮膚炎や気管支喘息を発症・悪化させる原因が、身近なところにたくさんあることがわかりました。悪化させないためには、どんなことに注意すれば良いのでしょうか。住まいや日常生活の中で見直すべきポイント、今からできる対策をまとめました。

■生活習慣を見直す
アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリア機能が低下し、かゆみを伴う湿疹がよくなったり悪くなったりを繰り返す病気のことです。

・食事・睡眠・ストレスを溜めない
アトピー性皮膚炎は、生活習慣の乱れが症状に大きく影響すると言われています。また、ストレスも症状を悪化させる原因と考えられています。気管支喘息の悪化を防ぐには、風邪やインフルエンザを予防したり、肥満にならないように注意が必要とされています。
つまり、バランスの良い食事、睡眠時間の確保など、規則正しい生活を送ることで免疫力を高め、体力を低下させないようにすることが大切と言えます。

・温度湿度を管理する
汗や皮膚の乾燥はかゆみを起こしやすくなり、冷たく乾いた空気は気管支喘息の発作の原因になると言われています。部屋ごとの温度差が大きくならないようにしたり、湿度を40~60%でキープするなど、室内の温度や湿度管理に注意を払いましょう。

■清潔を保つ
・正しい順番で掃除する
原因となるハウスダストをためないためにも、丁寧に掃除し、綺麗な状態を保ちましょう。家具や家電など背が高い物から順番にモップ掛け、拭き掃除、掃除機がけの順番で進めてください。
窓を開けて掃除をしている人もいるかもしれませんが、床などにたまったホコリなどが舞ってしまいます。掃除機をかけた後に、窓を開けるようにしましょう。

・こまめに洗濯する
枕カバーやシーツなどの寝具もこまめに洗濯しましょう。布団やカーペットも、干すだけでなく、水洗いして天日干し、さらに布団用の掃除機をかけることをおすすめします。ぬいぐるみも、洗濯したり、ケースに入れたりすることでダニを寄せ付けないように工夫しましょう。

・掃除機や洗濯槽などをキレイにする
掃除道具をキレイに保つことも大切です。掃除機のブラシに、髪の毛や糸くずなどのゴミが絡みついていたら、吸引力が低下してしまいます。ブラシを外して取り除いたり、水洗いができるならブラシを洗いましょう。また、洗濯機も1~2ヵ月に1回は、洗濯層クリーナーを使って掃除することが推奨されています。

■家具を見直す
アトピー性皮膚炎も気管支喘息も、基本的には、長く付き合っていくことになる病気です。
そのため、長く使う寝具やカーペットを、手入れがしやすいものに変更するのも有効と言えます。湿度を溜めにくい構造(床と隙間がある)のベッドにする、扉やフタがついた収納を選ぶ、繊維製のカーペットを木材や石材素材に変更するのも良いでしょう。ソファもカバーが取り外せるデザインなら、洗濯できるのでおすすめです。
 

住環境の改善でアトピーや喘息から健康を守る


1日の中でも多くの時間を過ごす家は、健康を守るためにとても重要な空間です。アトピー性皮膚炎や気管支喘息をお持ちの方も、安心して暮らせる家づくりについて提案します。

・天然素材を使う
合板には、接着剤などの化学物質が使用されていることが多いため、加工が施されていない無垢材などの天然素材(自然素材)を選ぶようにしましょう。天然素材は、湿度調整や断熱性にも優れているため、室内の空気環境を良い状態でキープしてくれます。さらに、コンクリートにはない殺菌効果もあるため、アトピー性皮膚炎や気管支喘息を持っている人には、最適と言われています。

・高気密高断熱を取り入れる
高気密とは、天井、壁、床、窓枠などに防湿シートや気密テープなどを使って隙間をなくし、空気の出入りを防ぐことです。高断熱は、壁の間に断熱材を入れ、外気温の影響を少なくすることです。高気密高断熱の住宅は、外の気温や湿度の影響を受けにくく、室内を一定の温湿度に保つことができます。換気もしやすく結露しにくいため、カビの発生や増殖も防いでくれます。

・換気システムで綺麗な空間を維持する
快適で健康な暮らしに欠かせないのは、やはり綺麗な空気です。法律により、住宅には24時間換気システムの設置が義務付けられています。しかし、家の構造によっては、換気が不十分の場合もあるそうです。換気ができていないと、室内の空気環境が汚染され、アトピー性皮膚炎や気管支喘息を悪化させる、様々な原因物質が増えることにもつながります。つまり、家や暮らしに合った換気システムを考えることが大切と言えます。

アトピー性皮膚炎や気管支喘息の方には、「健康太郎フィルター」がおすすめです。フィルターを通して綺麗な空気を屋内に送り込むだけでなく、有害物質やダニ、カビの胞子などを取り除く機能がついています。さらに、専門機関の実験では、タバコの煙に対する有効性も認められています。
この「健康太郎フィルター」を備えた「健康太郎の家」は、「空気改質用電子蓄電材と空気改質装置を備えた建造物」として特許を出願しており、室内空気質の改善、消臭効果が期待できます。
 

体に優しい住まいで心も豊かに


家や日常生活に多く存在する、アトピー性皮膚炎と気管支喘息の発症や悪化の原因物質、その対策と家づくりのポイントを紹介しました。
繰り返しになりますが、アトピー性皮膚炎も気管支喘息も、長く付き合っていくことになる病気です。悪化させない、発作を起こさないためには、家や生活環境を見直すことも、体のためにできることです。体への負担を減らした優しい家は、心も豊かにし、生活の質も向上させてくれるはずです。

なお、栃木県で家づくりを検討されている方は、ぜひ「健康太郎の家」にご相談ください。アトピー性皮膚炎や喘息の原因となるハウスダストや花粉、ダニやカビなどが発生しにくい快適な家づくりを行います。ご予算・ご要望に応じた住まいをご提案しますので、どうぞお気軽にご相談ください。
>>【健康太郎の家づくりについて詳しくはこちら】

一覧へ戻る

お問い合わせ・資料請求

健康な空気管理システムに関する疑問やお見積りは、
こちらからお気軽にお問い合わせください。

028-651-3300
お問い合わせ・資料請求
アトピー・喘息の予防と改善は住まいづくりから~日常でできる対策~
賃貸各種手続き