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スマートウェルネス住宅とは?健康的な住まいを実現するポイント
建築コラム
2024/03/20

スマートウェルネス住宅とは?健康的な住まいを実現するポイント

今、様々な業界で注目が高まっている「スマートウェルネス」。住まいづくりも例外ではなく、安心・健康に暮らすために欠かせない考え方になっています。今回は、病気や怪我を予防し、様々な人が快適に暮らすことができる。そして、自然環境にも優しい「スマートウェルネス住宅」について徹底解説します。

スマートウェルネス住宅とは?


少子高齢化・人口減少が急速に進む日本。要介護・要支援高齢者と認知症高齢者も増加し、平均寿命と健康寿命には大きな差があります。こうした社会問題を解決し、いつまでも自分らしく元気に暮らせる社会を実現するために、国や自治体は様々な取り組みを開始。そのひとつが「スマートウェルネス住宅」の推進です。

■「スマートウェルネス」とは?
Smart(効率が良い)とWellness(健康)を組み合わせた造語で、エネルギー効率が良く、健康的で快適な暮らしができるという意味

■「スマートウェルネス住宅」とは?
高齢者、障がい者、子育て世帯等の多様な世帯が安心・健康に暮らすことができる住環境のこと

まだまだ聞きなれない言葉かもしれませんが、これからの暮らしにはとても大切な考え方です。

スマートウェルネス住宅で得られるメリット


シックハウス症候群が社会問題になった頃から、人の健康には住環境が大きく関わっていることが知られるようになり、病気のリスクを下げる健康に配慮した住まいづくりへの注目は高まっていました。スマートウェルネス住宅でも、幅広い年代の人が快適に健康に生活することが目的に設定されており、様々な機能や設備が搭載されているのが特徴です。

まずは、スマートウェルネス住宅のメリットを健康面・経済面2つの視点で紹介します。

■健康面
・シックハウス症候群、ぜんそく、アレルギー、アトピー、高血圧、脳卒中などの予防や重症化の防止
・つまづきや転倒防止など怪我や寝たきりの防止
・動線の不便さや暑い・寒いといった不快感がなくストレスフリー

■経済面
・様々な機能の導入で省エネルギー化を実現。光熱費が抑制できる
・建築時からスマートウェルネス住宅の考えを取り入れることでリフォームが不要になる

人が健康であれば医療・介護費の削減にもつながり、日本経済にもメリットがあります。さらに、エネルギー効率が重視されているため自然環境にも優しいと言えます。スマートウェルネス住宅は、まさにSDGs。人にとっても、家にとっても、自然環境にとっても良いこと尽くしと言っても過言ではありません。

スマートウェルネス住宅を実現するポイント


メリットが多いスマートウェルネス住宅をさらに深掘りし、住宅の機能や設備について詳しく解説します。

高気密高断熱

まず大切になるのは、住まいの室温をコントロールすることです。

室内の温度を2度上げると健康寿命が4歳延びるという研究結果や、世界保健機関(WHO)が健康の観点から冬の住宅の最低室内温度として18度以上を強く勧告するなど、室内の温度が健康維持に強く関係していることが分かっています。

壁・床・天井などに断熱材を使用することで高い断熱性と気密性を実現し、室内の温度を一定に保ってくれる高気密高断熱の住まいづくりはとても重要と言えます。暑い・寒いといった不快感やストレスが軽減されるだけでなく、熱中症やヒートショックなど家の中で起こりやすい健康リスクを低下させてくれるでしょう。さらに、花粉やPM2.5といった有害物質の室内への侵入を防ぐため、アレルギーなどの症状の悪化を防ぐこともできるでしょう。

また、認知症やロコモティブシンドロームのリスクも減少すると言われています。ちなみに、ロコモとは、関節の痛みや筋力の低下、バランスの悪化などによって、歩行や階段の昇降、日常生活での動作が困難になる状態のことで、健康寿命を延ばすためにはロコモ予防は不可欠です。

省エネ・創エネ

外の空気が室内に入りにくく、室内の空気が外に漏れにくい高気密高断熱の住まいは、快適さに加え省エネ効果も期待できます。さらに、近年注目を集めているのは、太陽光発電と蓄電池などを使って自らエネルギーを創るという考え方です。

■省エネ・創エネ住宅「ZEH(ゼッチ)」
Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略称。生活で消費するエネルギーよりも生み出すエネルギーが多い住宅のことです。
消費エネルギーを抑える設備や太陽光発電システムを採用することは、経済的にも環境的にもメリットがあり、持続可能な社会を構築する上でとても重要な役割を果たすと言えりでしょう。また、エネルギーを創り蓄積する設備を持つことは、地震や台風など災害時の備えとしても有効です。

空気循環(換気システム)

室内の快適な空気環境を維持するためには、24時間換気システムの導入や換気のしやすい構造であることも大切です。

■24時間換気システム
壁や天井などにあらかじめ設置された給気口からきれいな空気を取り込み、その空気が室内をめぐり、洗面所やトイレ、バスルームなどの吸気口から外部に自動的に排気される仕組みのことです。気密性の高い住宅には不可欠な機能で、3種類に分けることができます。

第1種換気:機械給気・機械排気
第2種換気:機械給気・自然排気
第3種換気:自然給気・機械排気

第1種換気システムがもっとも効率的に換気ができるシステムと言えるでしょう。

■換気のしやすい構造
空気の流れをつくるためにも窓を多く設置しましょう。効率的な換気には、高さ違いや対角線上に空気の出口と入口があるのが良いとされています。

バリアフリー・ユニバーサルデザイン

スマートウェルネス住宅づくりには、バリアフリーやユニバーサルデザインの考え方も取り入れると良いでしょう。

■バリアフリー
障害のある人が社会生活をしていくうえで障壁となるものを取り除く方法です。

<住まいの例>
家の段差をなくしたり、段差がある場所の色を変えたりする
転倒防止のために、手すりを設置する

■ユニバーサルデザイン
障害の有無、年齢、性別、人種などに関わらず多様な人が利用しやすいように、あらかじめ街や住まいをデザインする考え方です。使い方や動作が簡単、誤操作を防止できるといった視点が重要になります。

<住まいの例>
センサー式の蛇口やスイッチ、扉などを導入する
滑りにくい床材を使用する
段差のない、広々とした出入り口や空間づくりをする

広い視点で見れば、バリアフリーはユニバーサルデザインの一部と言えます。

自然由来の素材を活用

天然無垢材や漆喰、柿渋、米のりなど、自然由来の建材を使用するのもおすすめです。天然の無垢材は化学物質やハウスダストなどが原因となるシックハウス症候群対策として有効と言えるでしょう。また、漆喰には調湿効果、柿渋には防腐や防カビ、防水効果などが期待できます。

自然にある素材を使うことは、人だけでなく自然環境にも配慮した住まいづくりを実現できます。

スマートウェルネス住宅の助成制度について


国土交通省は、スマートウェルネス住宅を実現するために、先導的な住環境整備等に対して「スマートウェルネス住宅等推進事業」により支援しています。

<令和5年度「スマートウェルネス住宅等推進事業」により支援する内容>
1.サービス付き高齢者向け住宅整備事業の概要
2.セーフティネット住宅改修事業の概要
3.人生 100 年時代を支える住まい環境整備モデル事業の概要
4.子育て支援型共同住宅推進事業の概要
5.居住支援に係る取組みについて
(引用:https://www.mlit.go.jp/report/press/house07_hh_000255.html )

公共性の高い施設だけでなく個人の住まいも対象となっているのが注目すべき点です。内容に変更はあるかもしれませんが、国は令和6年度も支援継続の方針を固めていることが報道されています。企業や団体などの事業者が公募し、認められた事業のみが支援対象となりますが、浸透のためにも拡大を期待したいところです。

現代技術や制度を活用し、健康を守る住まいづくりを


高齢者、障がい者、子育て世帯等の多様な世帯が安心・健康に暮らすことができる「スマートウェルネス住宅」は、より快適になり豊かになるだけでなく、高齢化、医療費の増加、自然環境の保全といった様々な社会問題の解決にもつながります。

高気密高断熱性、24時間換気システムなどの設備を設置したり、エネルギーを創ったり。さらには、IoT(Internet of Things:あらゆるモノをインターネットにつなげる)、ビッグデータなどのICT( Information and Communication Technology:情報技術)を使えば、より簡単に快適な住まいづくりが実現できるかもしれません。予算面では、国の支援制度もチェックして上手に活用するのが良いでしょう。

栃木県内で家づくりを検討されている方は、ぜひ「健康太郎の家」にご相談ください。悩みや理想をお聞きしながら、人と住まいの健康を守るために最適な住まいづくりをご提案します。

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