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ハウスダストの原因と対策 身体にやさしい家づくり
建築コラム
2024/03/25

ハウスダストの原因と対策 身体にやさしい家づくり

アトピー性皮膚炎やアレルギー症状、喘息などの呼吸器系疾患。患者数は増加傾向にあり、大人になってから発症したり、複数を同時に患ったりすることもあるそうです。こうした疾患の原因と言われているのが「ハウスダスト」です。
この記事では「ハウスダスト」の原因と対策、発生しにくい身体にやさしい家づくりを紹介します。

ハウスダストとは


「ハウスダスト」と言う言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、具体的にどんな物質なのかご存じですか?

ハウスダストとは

ハウスダストは家の中に発生した1mm以下のホコリのことです。
衣類やカーテンなどの繊維クズ、人の皮膚片やフケ、食べかす、ペットの毛、ダニの死骸やフン。他にもカビや細菌、花粉、たばこの煙や排気ガスなど、さまざまな物質がハウスダストに含まれています。

家のどんなところで発生しやすい?

ハウスダストは、家のありとあらゆる場所で発生していると言っても過言ではありません。
中でも、洗面脱衣室やトイレ、電気機器のまわり、ソファやカーペットが置かれたリビング、掃除がしにくい家具の隙間、人が行き来する廊下はハウスダストが多いとされています。また、庭やバルコニーで発生したハウスダストは風にのって室内に侵入してきます。

ハウスダストの主な原因と症状


ハウスダストについてさらに深掘りし、体にどんな影響を及ぼすのか。原因と具体的な症状・代表的な疾患名をまとめました。

ダニの死骸やカビ、細菌など

繰り返しになりますが、ハウスダストの原因となる物質は数多くあります。衣類やカーテン、カーペットなどの繊維クズはイメージしやすいと思いますが、皮膚片、フケや毛髪、食べかす。ダニの死骸やフン、水まわりなど湿度が高い場所で発生しやすいカビ、細菌、外から持ち込まれる花粉や排気ガス、土砂クズなどもハウスダストと言えます。

アレルギー症状の紹介

アレルギーは、体を守る仕組みである免疫が特定の物質に過剰に反応し症状を引き起こすことで、人により反応する物質は異なり症状もさまざまと言われています。

<例>
・くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、目のかゆみなど粘膜の症状
・湿疹やかゆみ、乾燥など皮膚の症状
・咳や喘息などの呼吸器系の症状

職場や外出先では気にならないのに、家に帰ると目がかゆくなったり咳が出たりするなら、その不調の原因はハウスダストかもしれません。気になることがあれば、いつ、どこにいる時に不調になるかをメモし、体の状態を把握してみてください。

ハウスダストが引き起こす疾患

ハウスダストが原因となり引き起こされる代表的な疾患を紹介します。

・アレルギー性鼻炎
くしゃみ、透明のさらっとした鼻水、鼻づまりなどの症状をもたらすことがあります。アレルギー性鼻炎でも花粉が原因の場合は飛散シーズンが終わると落ち着きますが、ハウスダストが原因の場合は通年、症状が出ると言われています。

・アレルギー性結膜炎
目の充血、かゆみ、目やに、なみだ目などの症状を引き起こすことがあります。花粉シーズンだけでなく、通年のかゆみがある場合はハウスダストが原因の可能性があります。

・アトピー性皮膚炎
かゆみを伴う湿疹などの皮膚症状が悪化する可能性があります。良くなったり悪くなったりを繰り返し、眠れないほどの強い痛みが出たりすることもあるそうです。

・喘息
ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴や息苦しさ、咳や痰などさまざまな症状が出ると言われています。ハウスダストだけでなく、気温の変化やストレス、化学物質でつくられた塗料・住宅建材などが原因になる場合もあるとされています。

個人差があるため、すべての人に症状が出たり病気になったりするわけではありませんが、ハウスダストが多い家で生活し続けることは、健康に悪影響を及ぼす可能性が高まると言えそうです。

普段からできるハウスダスト対策・予防法


ハウスダストから健康を守るために、日常生活でできることを紹介します。どれもすぐにできることなので、ぜひ実践してみてください。

掃除

何よりも大切なのは、こまめに掃除をしてハウスダストを室内に溜めないことです。

・床や家具の掃除
掃除は上から下が鉄則です。まずは家具や家電のホコリをモップなどで優しく取り除き、次に壁や床の掃除をしましょう。ハウスダストはとても軽く簡単に舞い上がるため、最初に掃除機をかけるのは危険です。

・ソファ・クッション・カーテンなどの布製品
カバーが取り外せるならこまめに洗濯し、本体は天日干して掃除機をかけるのがおすすめです。カーペットはハウスダストが溜まりやすいため、掃除や洗濯がしやすい素材や自然素材を選ぶのも良いでしょう。

・寝具
理想は丸洗いして高温で乾燥することです。でも、生活しているとなかなか難しいですよね。定期的に天日干しをして、取り入れる前に布団たたきで表面をなでるようにしてダニを落としましょう。その後、掃除機をかけるのがおすすめです。枕カバーやシーツ類もできれば毎日、最低でも1週間に1回は洗濯・乾燥をしましょう。

・水まわり
洗面脱衣室や風呂場などはカビが発生しやすい場所です。掃除の後は水気をしっかり拭き取って換気を徹底。乾燥させるようにしましょう。

就寝中や外出中はハウスダストが床などに留まるため、掃除は起床時や帰宅時が良いと言われています。健康な生活を送るためにも掃除を習慣にしましょう。

何よりも大切なのは、こまめに掃除をしてハウスダストを室内に溜めないことです。

・床や家具の掃除
掃除は上から下が鉄則です。まずは家具や家電のホコリをモップなどで優しく取り除き、次に壁や床の掃除をしましょう。ハウスダストはとても軽く簡単に舞い上がるため、最初に掃除機をかけるのは危険です。

・ソファ・クッション・カーテンなどの布製品
カバーが取り外せるならこまめに洗濯し、本体は天日干して掃除機をかけるのがおすすめです。カーペットはハウスダストが溜まりやすいため、掃除や洗濯がしやすい素材や自然素材を選ぶのも良いでしょう。

・寝具
理想は丸洗いして高温で乾燥することです。でも、生活しているとなかなか難しいですよね。定期的に天日干しをして、取り入れる前に布団たたきで表面をなでるようにしてダニを落としましょう。その後、掃除機をかけるのがおすすめです。枕カバーやシーツ類もできれば毎日、最低でも1週間に1回は洗濯・乾燥をしましょう。

・水まわり
洗面脱衣室や風呂場などはカビが発生しやすい場所です。掃除の後は水気をしっかり拭き取って換気を徹底。乾燥させるようにしましょう。

就寝中や外出中はハウスダストが床などに留まるため、掃除は起床時や帰宅時が良いと言われています。健康な生活を送るためにも掃除を習慣にしましょう。

換気

掃除だけでは取り除きにくいダニは高温多湿を好むため、室内の空気環境を整えることも効果的と言われています。湿度を下げるために対角線の窓やドアを開けて風通しを良くしたり、換気扇やサーキュレーターを使い室内の空気を入れ替えたり、空気清浄機を使ったりするのもおすすめです。

掃除前に窓を開けるとハウスダストが部屋中に飛び散るため、掃除後に換気をするのが重要なポイントです。また、6月から8月は湿度が高くカビが発生しやすい時期のため、より一層のハウスダスト対策を徹底しましょう。

結露

結露は窓だけでなく、浴室や押し入れ、タンスの裏側など湿度が高かったり、室内外の温度差があったりする際に発生し、カビの原因になると言われています。また、壁の内側などでも起こり、断熱材、柱や建物の土台まで腐らせる原因になるため注意しなければなりません。換気をして空気を動かしましょう。湿度を下げるために窓用ヒーターや除湿器を設置するのもおすすめです。

医療機関を受診

掃除や換気を徹底し、ハウスダスト対策を心がけましょう。家にいる時に症状が出る場合や原因が分からない不調が続く場合は、医療機関を受診してください。

ハウスダストを出さない家づくり


健康的で快適な生活を送るためにも、掃除や換気がしやすく、ハウスダストが発生しにくい家に住みたいですよね。ここからはハウスダスト対策に優れ、誰もが健康に安心して暮らせる家づくり3つのポイントを紹介します。

断熱性

喘息などの呼吸器系疾患、アレルギー症状などを引き起こす可能性があるカビ。カビの発生を抑えるために注目すべきポイントは家の断熱性です。高断熱な建材を使用した家は外気温の影響を受けにくく室内の温度差も減るため、結露の発生を防ぐ効果があります。調湿効果の高い天然木を取り入れるのもおすすめです。

また、ハウスダストの外からの侵入を防ぐには気密性の高さも重要です。断熱性と機密性に優れた家は、高騰する電気代を抑え、快適な室内温度をキープするというメリットもあります。

換気システム

高断熱・高気密とセットで考える必要があるのは換気システムです。ハウスダストの外からの侵入や発生を防ぎ、室内温度を一定に保ってくれる高断熱・高気密の家ですが、適切な換気システムを導入しなければ室内で発生したハウスダストが留まってしまいます。

2003年に建築基準法が改正され、24時間換気システムの設置が義務化されましたが、健康に良い環境作り、ハウスダスト対策としては不十分な場合も多いそうです。窓の位置を工夫したり、換気システムを追加導入したりすることで空気の流れを作り、家全体が換気できるように工夫する必要があります。「健康太郎の家」は、室内の空気環境を整える独自の換気システムで特許を取得しています。家族のかたちや生活スタイルに合った家づくりを相談してみるのも良いでしょう。

収納性

ハウスダスト対策として見落としがちなのが収納です。掃除をしやすくするためにも床に物を置かないようにしたり、ホコリがつかないようにケースに入れたり、衣類や消耗品の保管方法も工夫しましょう。ダニが好む高温多湿を防ぐためにも、収納スペースの換気や除湿を徹底するのも大切です。

また、外で衣類などについたハウスダストを部屋に持ち込まないために、玄関に近い場所でコートやジャケットなどを脱ぎ、保管できるスペースを設けるのもおすすめです。手洗い場も一緒にあるのは理想的ですね。

ハウスダスト対策でアレルギーから家族を守る

ハウスダストは、アトピー性皮膚炎やアレルギー症状、喘息などの呼吸器系疾患を引き起こす可能性があること、その対策として有効な掃除・換気の仕方、家づくりの3つのポイントを紹介しました。

繊維クズ、ペットの毛、食べかす、ダニの死骸やフンなどのハウスダストの発生を完全に防ぐことは難しいと言えるでしょう。しかし、こまめな掃除や換気、結露対策を徹底し、高断熱・高気密住宅や換気システムを導入した家にすることで、予防・減少させることができます。

家は、私たちが1日の多くの時間過ごす場所であり、その本来の役割は心と体の健康をサポートする存在です。大切な家族を守るためにも、体にやさしい家づくりを検討してみませんか。

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