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タバコの煙から家を守るには?家づくりでできること
建築コラム
2024/01/12

タバコの煙から家を守るには?家づくりでできること

外でタバコが吸える場所が減ってきた近年。家では、ゆっくりと楽しみたいと思っている喫煙者も多いのではないでしょうか。しかし、タバコは家に大きなダメージを与えます。壁や天井にはニオイや黄ばみが染み付き、空気環境も悪化。家の劣化にもつながります。

そこで、タバコの煙が家に与える影響とタバコから家を守る方法を紹介します。

室内でタバコを吸うと、どこにどう影響する?

室内でタバコを吸うと、どこにどう影響する?
室内でタバコを吸うと、家や家具に様々なダメージを与えるだけでなく、同居する家族やペットとの関係、健康にも影響を及ぼすと言われています。

■壁や天井の黄ばみやニオイ
黄ばみやニオイの主な原因は、タバコが燃える時に発生するニコチンやタールと呼ばれる物質です。電子タバコや加熱式タバコは、紙タバコよりもニオイが少ないと言われていますが、100%付着しないわけではありません。気づいた時には、部屋が黄ばんだ状態となり、清潔感が失われている状態になっていることがあります。

■カーペットやクロス、ソファなどの汚れやニオイ
黄ばみの視覚的な変化は見えにくいですが、知らず知らずのうちに蓄積されています。タバコから発生する煙やニオイ、吐く息に残ったタバコの成分は、ありとあらゆるものに付着し、染み込んでいます。

■室内干しで衣類に付くタバコのニオイ
タバコのニオイは、湿気と一緒に繊維の中に入り込んでいきます。衣類の近くでタバコを吸っていない場合でも、壁や天井、カーペットやソファに付着したニオイが、衣類に移ってしまいます。

■消し忘れ、寝タバコによる損傷
総務省が実施した出火原因に関する調査では、1位タバコ、2位たきび、3位コンロという結果が出ています。電子・加熱式タバコは、火災発生危険が低いと言われていますが、注意が必要です。

■換気扇の下は要注意
換気扇に吸い込まれた空気は、ベランダや玄関などに設置してある排気口から強制的に室外に排出されます。排出された煙は、隣の部屋のベランダや共有スペースに広がるため、近隣トラブルになりかねません。

■家族と距離ができる
「家がタバコ臭い」と来訪者に言われたことはありませんか?タバコのニオイや煙は、非喫煙者にはツライものです。喫煙場所を設けることで生活空間が分かれたり、健康への影響が気になったり。関係がギクシャクしてしまう場合もあります。また、ペットの健康にも悪影響を与えると言われています。

自宅で喫煙する際の注意


ある調査では、喫煙者の多くが自宅の喫煙場所は換気扇の下やベランダと回答しています。室内よりも煙やニオイが残りにくいと考えている人が多いようですが、本当に影響はないのでしょうか?

■換気扇の下は効果が薄い
換気扇をつけて料理をしても、部屋にニオイが漂っていることがありますよね。つまり、タバコのニオイも部屋に広がっていると言えます。

■ベランダや玄関でも完全な防止にはならない
喫煙者の吐息、衣服や体に付着した煙は、そのまま室内に持ち込まれます。また、窓などの隙間から侵入するため、ベランダや玄関での喫煙は、換気扇の下で吸うよりもまだマシというレベルです。

自宅でタバコを吸うときの対策

自宅でタバコを吸うときの対策
タバコが家に与えるダメージを減らし、煙やニオイから家を守る方法を3つピックアップしました。一度、付着したニオイや黄ばみは、なかなか取れません。気になる方は、少しでも早く対策を講じるのが良いでしょう。

■部屋で吸わない(外の喫煙所を利用する)
家でタバコを吸う場所がないなら、近所にある喫煙所や喫煙可能なカフェなどを利用する方法もあります。喫煙できる場所が調べられる喫煙所マップ、喫煙所の情報共有MAPなどもあるので、ぜひ活用してください。

■ベランダで吸う
室内への影響を少なくするために、喫煙場所はベランダなどルールを決めるのもおすすめです。タバコを吸う時は、窓はしっかりと閉め、煙が室内に侵入しないように注意が必要です。室内に戻ったら手を洗ったり、口をすすぐのを習慣化するのもよいでしょう。また、手間はかかりますが、タバコを吸うときは上着を羽織ったり、衣服を着替えるのも良いでしょう。

賃貸物件では、室内だけでなくベランダでの喫煙が禁止されている場合もあります。トラブルを起こさないよう、賃貸借契約書や利用規約をしっかり確認しておきましょう。

■電子タバコを利用する
煙が気になる場合は、電子タバコを利用するのもよいでしょう。ただ、吐き出される息には有害物質が残っているため、室内の空気環境は悪化します。加熱式タバコも、紙タバコよりニオイが少ないと言われていますが、吸わない人にとっては、独特のニオイが気になる場合もあるので配慮が必要です。

どの対策も、家へのダメージを100%防ぐわけではありません。やらないよりやった方がマシということを理解し、タバコを吸う以上、ニオイや煙の影響があることは覚悟しておきましょう。

タバコの煙を持ち込まない家づくり

タバコの煙を持ち込まない家づくり
家の空気環境が悪化する原因や、健康への影響はおわかりいただけたと思います。ここからは、今日からできる空気汚染対策を8つご紹介します。

■工事現場の喫煙問題
住宅に限らず、工事現場での喫煙トラブルは多いと言われています。
屋内は禁煙・庭などの屋外は喫煙可など、施工会社がルールを設定していますが、タバコが苦手な人からすると、屋外でもイヤだと感じる人もいるはず。敷地外での喫煙で近隣住民とのトラブルになった例もあるため、近所の喫煙所の利用を促したり、事前に施工主に喫煙ルールを確認したり、要望を伝えてみるのも良いでしょう。

■こまめな掃除
タバコの黄ばみやニオイ対策のための掃除は、定期的に掃除するぐらいでは落ちないと言われています。蓄積させないためにも、こまめに掃除をしましょう。
黄ばみやニオイの主な原因は、タバコが燃える時に発生するニコチンやタールと呼ばれる物質であることはお伝えしました。この成分に有効な掃除方法を紹介します。

まずは、モップでホコリやハウスダストを払って掃除機をかけるなど、毎日の掃除をしっかりしましょう。次に、黄ばみやニオイ対策をします。

・セスキ炭酸ソーダを使用する
「セスキ炭酸ソーダ」は、重曹よりも洗浄力が強く、水に溶けやすい洗剤です。弱アルカリ性のためタールによる汚れを分解してくれます。

・スポンジやブラシで擦る
ニコチンやタールには強い粘着性があるため、軽く拭くだけでは黄ばみが取れません。セスキ炭酸ソーダをスプレーなどで噴霧し、しっかりと擦り洗いしましょう。壁や天井の材質を確認し、掃除によって傷めないように注意が必要です。

・水ぶきで汚れをしっかり拭き取り、乾拭きする

セスキ炭酸ソーダなどを使用する際は、換気を忘れないようにしましょう。

■空気清浄機を使う
タバコの煙やニオイを吸い込んでくれる機能が付いた、空気清浄機を使うのもおすすめです。汚れやニオイのつきやすいパネルやフィルターは、こまめに掃除しましょう。

■こまめな換気が大切
綺麗な空気を保つには、やはり換気が重要です。できれば対角線上にある窓を開けて、空気の通り道をつくり、換気をしましょう。窓がひとつしかない場合は、換気扇をまわすのもおすすめです。
室内に喫煙部屋を設けている場合の換気は、他の部屋にニオイが移らないように注意が必要です。ニオイの侵入を防ぎたい部屋の扉は、閉めておきましょう。

■換気システムを導入する
設置が義務付けられている24時間換気システムに加え、家の構造や喫煙習慣など、住む人のライフスタイルにあった換気システムを導入することも効果的です。
また、最近は様々な機能付きのフィルターも登場しています。例えば、室内の空気の質改善、消臭効果が期待できる換気システムの「健康太郎フィルター」。フィルターを通して綺麗な空気を屋内に送り込み、有害物質やダニ、カビの胞子などを取り除く換気システムで、専門機関の実験でもタバコに対する有効性が認められています。

屋内の空気を清浄に保ち、快適な暮らしを確保しましょう


タバコの煙やニオイが家に与える影響、室内やベランダで喫煙する際に注意すべきこと、自宅でタバコを吸うときの対策について解説しました。

屋内の空気を綺麗に保つことは、快適な暮らしを確保するためにはとても重要です。タバコの煙やニオイは、目に見えないため実感がわきにくいですが、着実に蓄積されています。しっかりと対策して、大切な家を守りましょう。

なお、栃木県で家づくりを検討されている方は、ぜひ「健康太郎の家」にご相談ください。室内で喫煙される場合は多少の汚れやニオイは発生しますが、外から持ち込んだニオイなどをすぐに除去できる環境がご提案が可能です。室内の空気を快適に保つ工夫で、タバコを吸う方も吸わない方も快適に過ごせる家づくりを行います。ご予算・ご要望に応じた住まいをご提案しますので、どうぞお気軽にご相談ください。
>>【健康太郎の家づくりについて詳しくはこちら】

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