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アレルギーにやさしい家づくり 健康的な暮らしを守るアイデア
建築コラム
2024/03/12

アレルギーにやさしい家づくり 健康的な暮らしを守るアイデア

近年、花粉症や鼻炎、ぜんそく、アトピー性皮膚炎などの患者数は急増し、今や日本国民の約半数は何らかのアレルギー疾患にかかっていると言われています。そんなアレルギーの原因は、家にも潜んでいるのをご存じですか?
この記事では、原因となる物質から大切な家族の健康を守るためにできる日常の対策と、家づくりのアイデアを紹介します。

自宅で起こりうる様々なアレルギー症状

シックハウス症候群

シックハウス症候群は、住宅に使われる建材などから発生する化学物質が原因となって引き起こされる様々な病気の総称のことです。目がかゆくなったりチカチカしたり、咳が出たり。頭痛や動悸、慢性的な疲労感や倦怠感といった様々な症状が現れます。外では気にならないのに、家に帰ると症状が出たり、悪化したりする場合は、シックハウス症候群かもしれません。

鼻炎や結膜炎、アトピー、ぜんそく

鼻水やくしゃみ、喉の痛みやむくみ、目のかゆみやなみだ目、湿疹、皮膚のかゆみ、ヒューヒューといった喘鳴(ぜいめい)を伴うせきなどの症状があります。

アレルギーは市販薬を飲んで落ち着くこともありますが、繰り返したり長期化したりすることもあります。重症化する危険もあるため注意が必要です。不調が長引く時は、いつ、どこで、どんな症状が出るかなどセルフチェックすることをおすすめします。原因物質を把握するために、病院でアレルギー検査を受ける方法もあります。

アレルギーを引き起こす主な原因

化学物質

建材、接着剤や防カビ剤、塗料などに含まれるホルムアルデヒド、キシレン、エチルベンゼンなどはシックハウス症候群の原因とされる化学物質です。柔軟剤、消臭剤や洗剤など、日用品に含まれる化学物質により不調が引き起こされることもあります。

ダニやカビ

ソファや布団などの布製品、風が通りにくい場所に潜むダニ。ダニのフンや死がいもアレルギーを引き起こす可能性があります。また、水回りや結露した場所に発生しやすいカビも注意しなければなりません。

ハウスダスト

ハウスダストは食べ物の残りカス、繊維クズ、タバコの煙、ペットの毛、ダニやカビ、外から侵入する花粉やPM2.5など1mm以下のホコリのことです。家の中に存在するアレルゲンの代表格と言えるでしょう。

食生活

アレルギー疾患の増加には、食生活の変化も関係しているとされています。欧米化により小麦や乳製品の摂取が増えたり、ダイエットに効果的と話題になった特定の食品を過剰に摂り続けたり。バランスの偏った食生活を続けることはアレルギーだけでなく、体に様々な悪影響を及ぼすと考えられています。

ストレス

身体を守る免疫機能は、ストレスにさらされると正常に機能しなくなる可能性があります。免疫機能が低下することでハウスダストや化学物質といったアレルギーの原因物質に過剰に反応して、様々な症状を引き起こしたり悪化したりする場合があります。

運動不足

免疫機能が低下する原因のひとつには、運動不足もあげられます。運動不足は筋力が衰えて血液やリンパ液の巡りが悪くなり、体温の低下を引き起こすとされています。基礎体温が1℃下がると免疫力は30%低下するとも言われるほどです。

すぐにできるアレルギー対策

こまめな掃除

ハウスダスト、ダニやカビ対策には、こまめに掃除をして清潔な住環境をキープすることが重要です。

  • 掃除の時間: ハウスダストは人が動くと舞い上がるため、朝や帰宅直後など床に溜まっている時に掃除をするのが良いとされています。
  • 掃除の順番: 掃除は上から下が鉄則です。まずはモップを使ってタンスなどの高い場所から順番にホコリを拭き取って、掃除機をかけましょう。
  • 換気は掃除後: 風によってハウスダストが舞い上がるため、室内の掃除が終わった後に窓を開けて換気をしましょう。

こまめな換気

カビが好む湿気や建材などの化学物質を外に出すために、換気も必要です。効率的に換気するために、対角線上にある窓や扉を開けて空気の流れを作りましょう。1カ所しか窓がない場合は、扇風機やサーキュレーターなどを窓の外に向けて設置するのもおすすめです。花粉の飛散時期など窓を開けての換気が難しい時は、空気清浄機を活用するのも良いでしょう。

温度と湿度の管理

ダニやカビは、室温20度以上・湿度60%以上になると活性化して増殖すると言われています。換気や除湿をして、室内の温度と湿度をコントロールしましょう。

エアコンフィルターの掃除

空気中に漂うハウスダストや化学物質を吸い込んでいるエアコンフィルターの掃除も、ハウスダスト対策には欠かせません。汚れたまま使用することは、室内に汚れた空気を出し続けることにつながります。季節の変わり目など久しぶりに使用する際は、特に入念に掃除をしましょう。浴室やキッチンの換気扇フィルターの掃除も忘れないように。

押入れや収納スペースは物を詰めすぎない

湿度が高くなりがちな押入れやクローゼットは、空気が流れるスペースを設けることが大切です。物を詰め込みすぎないように注意し、床置きにならないよう脚付きやキャスター付きの棚やケースを使用するのがおすすめです。すのこや除湿剤を置くのも良いでしょう。

カーテンやカーペットをときどき洗濯

外から侵入する花粉やPM2.5、室内で発生したハウスダストが付着しやすいカーテンやカーペット、取り外せるならクッションやソファのカバーも洗いましょう。購入する際は、洗濯のしやすさを考慮するのもポイントです。

こまめな掃除と換気、適切な温度と湿度管理により、きれいな室内環境を維持することが、アレルギー対策には重要と言えます。

アレルギーから家族を守る家づくり

アレルギーにやさしい家づくり 健康的な暮らしを守るアイデア
最後に、家を建てる方におすすめしたい、アレルギー対策に有効な機能と工夫すべきポイントを紹介します。

全館空調システム

家づくりにおけるアレルギー対策の鍵は、温度や湿度をコントロールし、きれいな空気を保つことです。健康太郎の家には、特許を取得した第1種熱交換換気システムがあります。24時間、快適な温度・湿度の空気を住まい全体に届けてくれます。

結露を防ぐ

アレルギー症状を引き起こす可能性があるカビやダニの発生を抑えるために、結露対策も必要不可欠です。結露は室内外の温度・湿度差により発生し、人の健康だけでなく、家そのものにも悪影響を及ぼすとされています。換気がしやすいように窓の位置を工夫したり、二重窓構造や樹脂フレーム窓を選んだりするのも良いでしょう。結露を防ぐ手段としても全館空調システムもおすすめです。

自然由来の素材を選ぶ(建材・家具)

シックハウス症候群の原因となる化学物質を使用していない天然木は、快適な住環境づくりに魅力的な素材です。木材だけでなく、漆喰や珪藻土、紙などの自然由来の素材は湿度調節効果も期待できます。

採光

カビの原因となる湿気や細菌の発生を抑えてくれる自然光がたっぷり入るように、部屋の向きや窓をデザインしましょう。また、日光を浴びることで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌されると言われています。陽射しがたっぷり入る部屋は気持ちが良く、気分も前向きになりますよね。アレルギーを引き起こす原因でもあるストレス軽減に貢献してくれるはずです。

高気密高断熱

外の気温や湿度の影響を受けにくく、室内を一定の温度・湿度に保つことができる高気密高断熱の住宅は、アレルギー対策としても有効であり、結露・ヒートショッ対策にもおすすめです。十分な換気ができるように、換気システムについても同時に検討しましょう。

長く快適な暮らしを実現したいなら


多くの人が悩んでいるアレルギー性疾患。その不調の原因となる物質が自宅の中にもあること、日常でできる対策、これから家を建てる人におすすめの機能や工夫すべきポイントをお伝えしました。

家は多くの時間を過ごす場所です。大切な家族が笑顔で健康に安心して暮らすためにも、アレルギーの原因となる物質の発生を抑える、人にも家にも優しい家と生活空間を手に入れましょう。

なお、栃木県で家づくりを検討されている方は、ぜひ「健康太郎の家」にご相談ください。ご予算・ご要望に応じた住まいをご提案します。

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